それぞれの神が降臨 2
Sの木氏「愚か者ども! よくも、この美しい星をこんな風にしてくれたな! 許さんぞ!」
彼は人間の愚行に本当に怒りをあらわにし、
今にも滅ぼさん勢いでした。
論理的で知識人であるSの木氏からは、想像もできない荒ぶる神が降りてきたのです。
しかし、違和感がありませんでした。
私はと言うと・・・・・・・。
リッツ「・・・・・みんな、聞いてください! そして助けて!」
私は「助けてください!」と懇願していたようです。
自分でははっきり覚えていません。
自分が発表している最後には、どの神も涙を流しながら訴えるのです。
「この世界を救ってくれ・・・・・。」
この時、私達は人ではなかったのです。
しかし、神である自分は、実態を持ちません。
実際に行動に移す事が出来ないのです。
その歯がゆさと、無力感と、絶望感と、そしてすてる事の出来ない希望を・・・・。
最後の希望を人に託しているのです。
「何故それに気が付かない??」
神は実体を持つ人間に、必死になって訴えかけているのです。
体中に物凄い電気が走り、ビリビリとした感覚がありました。
放電してるんじゃないか?
と思うくらいの感覚でした。
頭はボンヤリとしているのに、非常にさえわたっている感覚でした。
レノンリー「これが、神の感覚だ。
この感覚を、決して忘れないように。
大丈夫。 もし忘れたと思っても、体が覚えている。」
レノンリー「いいか。 これは始まりだ。
一番大切なのはここからで、
一番大変なのはここからだ。」

リッツ(安西律子)

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