今回も「武学四大原則」についてお伝えします。
「武学四大原則」とは、次の4つです。
①不教之教
②不用之用
③不完之完
④無形之形
このうち、「不完之完」についてです。
パーフェクトな(なんでもできてしまう)人
はいません。
「進化」という視点で書いてみます。
「進化」は「今現在不便であるから」起こります。
もしも「今現在が便利」であるとしたら・・・
「これでいい」と思った瞬間から、「退化」が始まるか、「現状維持」になります。
また、「便利」ということは「本来使っていた能力を使わなくする」ということにもなります。
少し文言を置き換えてみましょう。
「便利」:できること・わかっていること
「不便」:できないこと・わかっていないこと
となります。
繰り返しになりますが、
「進化」は「今現在不便であるから」起こります。
ということは、
できないこと・わかっていないことがあるから進化できる
となります。
これが「不完之完」で、
不完全であることは完全である=不完全だから完全を目指す
という仕組みです。
ここで重要になってくることがあります。
「わかってどうするのか?」
「何をわかりたいのか?」
がわからないと、手段は選びようがないのです。
手段はいくらでもあります。
例えば、
東京から大阪に行く場合の手段は、
■電車に乗る
・新幹線に乗る
・各駅停車に乗る
■車で行く
・高速バスに乗る
・レンタカーで行く
・自家用車で行く
・ヒッチハイクする
■歩いて行く
がありますし、ここにルートを加えたり(東名高速か中央高速か、など)手段を細分化(レンタカーはトヨタなのか日産なのか、軽自動車なのかワゴンなのか、など)すると、いくらでも組み合わせられます。
先ほどの
「わかってどうするのか?」
「何をわかりたいのか?」
は「目的」です。
目的をブラさないで、その時々の最善の手段を選択することが必要
となります。
さらに、
「最善の手段を選択して、やってみた後にその手段以外にはなかったのかを検証してみる」
ことも重要となります。
繰り返すことにより、「進化していく」こととなります。
つまり・・・
①今不完全なので完全を目指そうとする
②どのような状態が完全なのか?(目的の明確化)
③完全になるためには何をしたらよいのか?(手段の選択)
であり、このために大切なことは次のとおりです。
■自分の内側の自分を観る(内観力)
■何のために、どんな目的で生きるのか?(俯瞰力・抽象度のコントロール)
↓
内観力と俯瞰力(客観力)を一致させる
です。
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