第一の試練「自分の過去を知る」
レノンリー「リッツ、リッツが自分が認められない理由は2つある。
自分の事をよく知らないのと、他人の事をよく知らない。
人間は特に自分の醜い部分は、人に知られるより自分が知る事を拒む。」
リッツ「自分を知らない・・・・?」
レノンリー「そう。 自分を知らない。」
リッツ「でも、私は自分の事は自分が誰よりも知ってると思います。
だって、自分の頭と体を持っているのは自分なんだから。」
レノンリー「本当にそうか?
自分が今まで何をどんなふうに思って感じて生きてきたって、
お前は明確に言えるのか?」
リッツ「それは・・・・・・。」
レノンリー「自分ほど自分の事を知らない人間は居ないと俺は思うぞ。
自分を客観的に見れる人間は、生き方に迷う事なんてないし、
生きる目的がないなんてことは絶対に無い。
自分が見れるということは、他人を見れるということやから。
お前は、どうやって生きてきたのか分からないから、
自分の事だけじゃなくて、周りの事も分からない。
全てをまな板の上に置く。
つまり、明るみに出す必要がある!」
リッツ「・・・・・・実は、私は実父が記憶にないくらいの時に死んで、
母はその後子供のいる人と再婚したんですが・・・・・。
実はその時の生活の事が良く思い出せないんです。」
レノンリー「思い出せる範囲で良いから、過去を文字化しろ。
「自分」は今しかいない。 今この瞬間しか。
しかし、「自分」を形作るものは「過去の記憶」しかない。
「過去の自分」を明確にしろ!」
リッツ「思い出したくないんです。 辛いことが多かったから。
耐えられないくらいつらいことがあったから・・・。」
レノンリー「何がつらかったのか明確にしろ!
なぜそこから自分が目を背けたのか、ちゃんと認識しろ!
武学を志す者は、自分の闇にスポットを当てる。
その強さと勇気がないものは、武学を学ぶ門にすら立てない。
選べ。」
リッツ「・・・・・・わかりました。 文字化してきます。」
レノンリー「何時迄にする?」
リッツ「一週間以内に・・・・・、リー先生にメールを送ります。」

リッツ(安西律子)

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