「志命」を出す その18

ジョーイ編 その9

リッツ「どうやって止めたんですか?」

ジョーイ安西「友人の一言です。

彼は本当に何気なく言ったと思います。

これからも俺とお前は一生友達として付き合うなって・・・・。

 

単なるその一言でした。

俺は、その日からモノを盗む事が出来なくなりました。

何故なのか俺にも分かりません。」

レノンリー「絶対的な絆を確信したからや・・・・。

 

幼いジョーイは、必死で家族を守るためにメッチャ頑張ってん。

だけど、それは報われなかった。

頑張りは路頭に終わった。

そして家族からは弟の為に思った言葉も否定された。

 

守りたかった家族からの絆を感じる事が出来なくなったから、

それを周りにぶつけるのではなく、

ジョーイの場合は自分にぶつけた。

自分が力不足だから、こうなってしまったと思うようになった。

 

その不甲斐なさと惨めさが怒りとなりそれを抱える事がストレスとなった。

そのストレスを発散するのと、

やり方は間違ってるけども自分の力を試す為に、

盗みを成功させるって事で、自分を承認しようとしたんやと思う。」

 

ジョーイ「俺は、本当にクズだと思っていました。

だから、こんな俺が世界大統領なんて、とんでもないことだって・・・・。」

レノンリー「闇を知るものにしか「武学」を学び習得することは出来ない。

ただ、その「闇」は自分にしか分からない。

 

ジョーイの盗みの話は、俺にとっては共感できるものやし、

俺も似たような事やってたから(笑)。

リッツにとっては意味の分からんことやと思う。

お前は直情やから、盗むくらいなら自分を殺すみたいな人間やからな・・・・(笑)。」

 

Sの木氏「それはそれで危険ですよね。」

レノンリー「だから、人生での「闇」であったり「挫折」であったり、

暗部のようなものは、実は本人にしか分からない。

そこに大小はないし、凄い凄くないも無い。

 

そして「克服」する必要もない。

ただ、「認識」してよりそって、それも自分を形成する重要な一部である。

それを「受け止める」だけで構わない。」

リッツ「闇を背負ってくれた自分も、自分なんですね。」

 

レノンリー「辛い部分を背負ってくれた、本当はとても大事な自分である事を、

知るだけで構わない。」

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リッツ(安西律子)

「武学」を学んではや10年以上・・・・・。 その間に仕事を辞め、結婚をし、 現在は子育て真っ最中です。 私自身が観た視点で、「武学」や、それに関連することなどを、 面白おかしくわかりやすく、お伝えできたらと思っております。 よろしくお願いいたします。