「志命」を出す その4
Sの木編 2
Sの木氏「・・・・・・・・・・。」
レノンリー「Sの木氏、思った事を言っていいし、
皆の前で発表するなら、等身大の自分で行く方が良い。
皆、Sの木氏の等身大の姿に感動して、地球の代表に選んだから。」
Sの木氏は頷き、話し始めました。
彼は日本の関西出身で、その土地では非常に有名な、
古くから続く会社の跡取りとして生まれました。
長男で生まれた彼は、祖父母、両親からの期待を受けて、
不自由のない生活をしてきました。
しかし、親せきや祖父母、親の期待が大きく、
結果を出す事を求められました。
何時しかそのような生活に強烈なストレスを抱くようになり、
彼は学生時代に挫折をしてしまったのです。
自分の弱さや脆さに直面し、それでも期待に応えられない自分を責めました。
何時しか全てに恐れを抱くようになり、
家からでなくなってしまったのです。
精神的にも不安定になり、抑制剤のようなものを飲むようになりました。
それを止めたいと思っても、やはり恐れから飲んでしまい、
徐々に効かなくなっては、より効果のある強い薬を飲まなければならなくなりました。
Sの木氏「一種の麻薬のようなものではないかと思います。
飲まなければ恐ろしいほどの恐怖感が襲ってくるのです。
副作用のせいか身体も震えが止まらなくなってくるし、思考もあいまいになります。」
後にSの木氏はそのように語っていました。
Sの木氏「しかし、私は武学に出会い、それを克服する事が出来ました。
人生の目的を定め、薬も徐々に副作用の少ないものに変えていく事が出来ました。」
そして、自分を許す事と、両親や祖父母を許す事が出来たこと。
弱い自分を痛めつける事によって、何とか奮い立とうとしていたけれども、
弱い自分を受け入れる事が出来たこと。
そして、今でも世界中で、薬や薬の副作用によって苦しんでいる人たちがいる事を知り、
「武学医術」を世界に伝える事によって、多くの人達の役に立ち、
今この場に立てたことにとても喜びを感じている事。
これからも「武学」を通じて多くの人達に自分の経験を伝え、
自身の人生をより素晴らしいものにしてほしい事と、
それを伝え続ける事を誓ったのでした。

リッツ(安西律子)

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