今回も「武学四大原則」についてお伝えします。
「武学四大原則」とは、次の4つです。
①不教之教
②不用之用
③不完之完
④無形之形
このうち、「無形之形」についてです。
故に形兵の極みは、無形に至る、無形なれば則ち深間も窺ふ能はず、知者も謀る能はず。
形に因りて勝ちを衆に措おくく、衆は知る能はず。
人皆な我が勝つ所以の形を知りて、吾が勝ちを制する所以の形を知ること莫し。
故に其の戦勝複ふたたびせず、而して形に於いて無究に応ず。故に兵形の極みは、無形である。
無形なれば如何なる間者も窺うを得ず、如何なる知者も謀るを得ず。
敵の形に因りてその勝ちを敵に得るも、敵はその所以を知らず。
人は皆な我が勝ちたる所以の形は知るも、吾が勝ちを制する所以の形を知ること無し。
故に戦勝に一定の形無く、敵の形に因りて無究に応ずるのである。孫子・虚実より
さらに、次の記載もあります。
軍隊の形は水のようなものである。
水は高い所から低い所に流れていく。
軍隊の形は敵の守りの固い「実」の部分を避けて守りの薄い「虚」の部分を攻撃する。
水は地形によって流れを決め、軍隊は敵の形によって勝利を制する。
軍隊に決まった勢いというものは無く、決まった形も無い。
敵の出方次第で柔軟に対応し、勝利を得る。
これこそ神妙というものだ。
木火土金水の五行のうち、これだけで勝てるというものはなく、春夏秋冬の四季は絶えず移り変わり、日の長さだって長短があるし、月にも満ち欠けがある。
軍隊の勢いと形も、それと同じである。
動画を観ていただく方がわかりやすいかと思います。
今回の動画は約1分です。
「無形之形」について、エッセンスでお伝えしています。
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