モノの観方(見方)について(後編)で、次のようにお伝えしました。
定義(意味や価値)は「そのもの(対象)」に付随しているのではない
定義(意味や価値)は「それ(対象)をみている人」に付随している
もしも意味や価値が「そのもの」に付随しているのであれば、誰にとっても同じ意味や価値になりますので、誰かがあなたを好きであれば、全員好きでないとおかしいことになりますが、そのようなことはありません。
このことからも
「自分が見ている現実(と思い込んでいるコト・モノ)が、
他人にとって同じ現実であるとは限らない」
ということが言えます。
つまり、
ひとりひとり解釈が違う
ということです。
「わたし」については、その「定義」が揺らがないように、意味や価値を他のものと関連付け(リンク付け)して、1つの物語を創り上げて行きます。
このようにして積み上げた意味と価値の集大成が
「人生」と呼ばれる「わたしの定義」
です。
今回は、
エピソード記憶
についてお伝えしていきます。
何かについての記憶は、エピソード記憶と言って、感情や体験(イメージ)と結びついて記憶されます。
結びつきは、人それぞれです
ここで例として「ありがとう」という言葉の記憶でお伝えします。
どのようなエピソード記憶をしているのか?によって、反応が変わります
ハッピーな感情+ありがとう
この人は、「ありがとう」という言葉を繰り返すごとに、ハッピーな感情を呼び起こしますので、「ありがとう」を唱えることでハッピーな状態に近づいていきます。
アンハッピーな感情+ありがとう
この人は、「ありがとう」という言葉を繰り返すごとに、アンハッピーな感情を呼び起こしますので、「ありがとう」を唱えることでアンハッピーな状態に近づいていきます。
真逆です
つまり、
「ありがとう」という言葉自体ではなく、
「ありがとうという言葉に付帯している感情」
が自分自身に影響を与えます。
ここで、
「ありがとうという言葉を言えば、ハッピーになる」
と教えられたとしても、
「ありがとう」=「アンハッピー」な場合には、効果はありません。
いくら「良い」と言われる言葉を使っても、その人のエピソード記憶が「マイナス」ならば、「マイナス効果」しか生まれないことになります。
多くの人が持っているエピソード記憶に「勉強」という言葉があります。
「勉強しなさい」
「勉強したの?」
「なぜ勉強しないの?」
などなど、数々のエピソード記憶により、
「勉強」という言葉を聞いただけでエネルギーがダウンする人が多い
のです。
ところが、勉強以外の同じ意味の言葉に置き換えることでエネルギーダウンしないことがあります。
「学ぶ」や「学習する」といった、同じ意味の言葉です。
(※この言葉でもエネルギーダウンする人はもちろんいます。)
アファメーションの手法がありますが、いくら良いと一般的に言われる言葉でも、その言葉を繰り返すことでエネルギーダウンする場合がありますから、繰り返せば繰り返すほど、エネルギーがダウンしていくわけです。
「目に見えない」ために「直接触れることができない」ということは、
「目に見えない」ということは「再現性があるかどうかがわからない」ことにもなります。
「目に見える『肉体=行動』を通して、目に見えない『感情=感覚』にアプローチする」
このことで、「目に見えない感情」をコントロールすることができるようになっていくのです。
また、ひとりひとり「解釈が異なる」ことから、ひとりひとり持っている答えが違うことにもなります。
このため、武学では、ひとりひとりの思考・感情の状態によって、オリジナルの仕組みを創り上げる必要がある、という考え方をします。
人はひとりひとり違う役割を持っているのであって
何かひとつの方法でエネルギーが高まるものではない
ということです。
今回は約6分30秒の動画です。
主に「エピソード記憶」についてお伝えしています。
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