いろいろな方に、
上手くいった秘訣は何だろうか?
と質問することがあると思います。
その際に、
ぜひ意識しておいてもらいたい「質問の言葉」があります。
「なぜ?」と「どのようにしたら?」
です。
この2つの「違い」
あなたはお分かりになりますでしょうか?
図の通り、
「なぜ?」は過去に意識を向けます。
「どのようにしたら?」は未来に意識を向けます。
実際に、どのようになるのか?を実例で見てみましょう。
例えば・・・
始業時間に遅刻した人がいたとします。
「望む状態」は「始業時間に間に合うこと」
ですが
「なぜ」を使うと違うものを引き出してしまうことや、
相手に拒否反応を起こさせる可能性が高くなります。
「なぜ遅刻したのか?」
『電車が遅れた』
『忘れ物をして家に戻った』
という『言い訳』を引き出します。
→叱責されていると感じ、
『いかに自分は悪くないか』の『正当化』が起こり、
行動化(改善)されません。
「どのようにしたら始業時間に間に合うか?」
『1本前の電車に乗る』
『前日夜に次の日の準備を行う』
という『解決策』を引き出します。
→何をしたら?の行動化に繋がる課題が見つかることとなります。
よく、何かが上手くできなかった時に
「なぜ○○できなかったのか?」という質問をしてしまいがちですが
(私も子供に対してしてしまう時があります・・・)
萎縮してしまう傾向にあります。
お先に、結論からお伝えすると・・・
「なぜ?」・・・ネガティブ:×、ポジティブ:○
「どのようにしたら?」・・・ネガティブ:○、ポジティブ:×
です。
これを今度は別の視点で見てみましょう。
上手く行っていると思う人に、
その要因を質問する場合を想定してください。
「なぜ上手く行ったのですか?」
→相手は、過去を振り返り「自分が上手く行った要因」について考えます。
「どのようにすれば、上手く行くのですか?」
→相手は、未来に思いを向け「相手の状況を推測して、上手く行くと思うだろうアドバイス」について考えます。
この場合、
後者の「どのようにすれば?」が要注意
です。
決して悪気はなく親切ではあるのですが、
相手に良かれと思う
「勝手なアドバイス」
をしてしまいがちになります。
「なぜその時、そのようなことを考えたのですか?」
「なぜそのような行動を取ったのですか?」
「なぜ上手く行ったのだと思いますか?」
こうした質問を行い、
過去の事象に対して、
振り返って答えてもらう必要があります。
ただ・・・
しつこいと嫌われますし(笑)
時間がない人には長々と質問を続けるわけにもいきませんから、
「相手が答えやすいと(話したいと)感じる質問力」
が必要になってきますし、
答えやすいと(話したいと)感じる環境のセッティング
など工夫も必要になると思います。
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