武学の3要素のうち、医術について概要をお伝えします。

※3要素の概要はこちら

医術といっても、手術や施術を行うものではありません。

自分の感情と思考と身体を整えて、

「元の氣」に戻る、つまり、健康な状態に自分で整えるということです。

武学では、6つの要素から感情と思考と身体を整えていきます。

「息」

息、つまり呼吸のことです。

呼吸が浅くなると、怒りやすくなったり、落ち込みやすくなります。

深呼吸を何度も続けると、気持ちが落ち着いてきます。

息の吐いたり吸ったりするスピードによっても、気持ちは変化します。

例えば、元気で活発な子は比較的速いスピードで息をしていたりしますし、

試合前の掛け声も「はーい、はーい」とゆっくりよりも

「はい、はい、はい!」と速いリズムで気合いを入れていきます。

「意」

「意」は「意識」という意味ですが、「イメージ」としても使います。

人のイメージ力というものは、すごいもので、本当に身体や環境に影響を与えていきます。

例えば、

ただ腕を前に伸ばしただけよりも、

ある場所を目標点として指さししながら

目標までまっすぐ行くことをイメージすると

ただ前に伸ばした時よりも腕が曲がりにくくくなります。

「態」

「態」は、姿勢です。

背筋を曲げ、下を向き、口を「う」の形にしているだけで

気分は落ち込んでいきます。

逆に、背筋を伸ばし、少し顎を上にあげ、「い」の口の形をしたまま

「私は落ち込んでいます」と言っても

落ち込んでいる、と言っている自分に笑えてきたりします。

昔は、「姿勢を正しなさい」と口うるさくいわれたものです。

これは、所作が美しいだけではなく、気分が乱れないためもあります。

「動」

「動」は動きです。

身体の動きからも気持ちは左右されます。

例えば、

ものすごく速いスパークリングをしているときに、

「パンチのスピードは落とさず優しい気持ちになって」とか、

ゆっくりした太極拳の動きをしているときに

「ゆっくり動いたまま怒って」とか、

スキップしながら「落ち込む」というのも難しいです。

「言」

「言」は「言葉」です。

口から発する言葉だけでなく、頭の中で自分と会話している内容も含めて

どのような言葉を普段使っているかが重要です。

ただし、○○という言葉を何回唱えるというものは

人によって合う、合わないがあります。

例えば、「勉強」と「学習」

同じように新しいことを覚え身に付けるというような意味ですが

「勉強」だと嫌なイメージがあり「学習」だとやる気が出るという人もいます。

両方嫌な感じがする人でも、「知識欲」とか「自己投資」とか、

その人がやる気になる言葉があります。

「食」

食事の内容、水、空気なども重要ですが

誰と食べるか、どんな気持ちで食べるかも影響してきます。

また、日本は箸置きと茶碗をつかって、上半身の「姿勢」を崩さずに

エネルギーが通る姿勢のまま食事をとるという文化があります。

この6つのことは、聞くと「そうだよな~」と思う方が多いのではないでしょうか。

「姿勢を正す」「お礼を言う」など当たり前、という方もいるでしょう。

何十年、何百年と続いてきた文化・躾(しつけ)には意味があるのです。

ただ、「当たり前」なだけに、普段無意識にしている方が多いと思います。

ここに意識を置いて生きるということは、日々を丁寧に生きるということです。

つまり、「自分を大切にすることが、元氣でい続けるコツです」

お分かりのように、武学の医術は魔法の方法ではありません。

物理的に傷があれば対処が必要ですし

専門家のサポートが必要な場合もあります。

また、世間での「健康な人」という枠や

ひとりで感じる「氣が元に戻った状態」というのは

その人の本来の「元の状態」とは違う可能性があります。

なぜ自分ではわからないかと言いますと、

長年肩こりな人は、肩こりでない状態というものがわかりません。

このように、

「氣が元に戻った状態」というのを体感するためにも

対人で確認していきながら、自分の感覚に落とし込んでいく

ということが、武学ではできるのです。


 

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