今回は、「武士道はどのように発達したか?」についてお伝えします。

「武士道」は、日本の近世以降の封建社会における武士階級の倫理・道徳規範及び価値基準の根本をなす、体系化された思想一般をさし、広義には日本独自の常識的な考え方をさします。

これといった厳密な定義は存在せず、時代は同じでも人により解釈は大きく異なることや、武士におけるルールブック的位置ではない思想です。

一体全体、この「武士道」はどのようにして出来上がったのでしょうか?

①孔子の「儒教」(紀元前の中国)における「仁」

②孟子を経て、五常(五徳)まで高められる
五常(五徳):仁義礼智信
仁:人を思いやること
義:利欲にとらわれず、なすべきことをすること、一言表現「正義」
礼:「仁」を具体的な行動として表したもの
智:道理をよく知り得ている状態
信:真実を告げること、約束を守ること

③「朱子学」:朱熹によって再構築された儒教の新しい学問体系
理という普遍的原理

④「陽明学」:形骸化した朱子学の批判から出発し、時代に適応した実践倫理を説き、心即理・知行合一・致良知の説を主要な思想とする王陽明がおこした儒教の一派

この「陽明学」を「素直に学んだ」のが「日本」です。
「知行合一」なので「実践を伴い」ます。

ここに、「すべてを調和融合する日本の元々の価値観」から、
「道教(老子)」「仏教」「神道」を調和融合し、



名誉(与えられるものではない、ぶれない生きざまとしての軸)

の八大徳目としたのが「武士道」です。

「道は学ぶことはできるが教えることはできない」

という道教の価値観を取り入れ、

「生きざまを見せる」=「背中を見せる」

ということを「命がけで行う」のが「武士道」なのです。

つまり、常に命がけで成長し続けることを実践したのが「サムライ」になります。

概念的だったものを、実践したのが日本。

私は、歴史を紐解くにつれ、このように確信しました。

このことが、新渡戸稲造が表現したかった「日本」であると。

今回の動画は約10分15秒と長めです。
「武士道がどのようにして出来上がったのか?」についてお伝えしています。


 

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