今回は「武士道」についてお伝えします。

「武士道」(サムライスピリット)という言葉は、新渡戸稲造の著書『武士道』で広まったもので、「武士道」という言葉は明治33年(1900年)以前のいかなる辞書にも載っておらず、実際には江戸時代には一般的な言葉ではありませんでした。

狭義の武士道は、「文武両道の鍛錬を欠かさず、自分の命を以って徹底責任をとる」という武士の考え方を示し、広義の武士道は、この考え方を常識とする日本独自の思想を示します。

新渡戸稲造は海外の教育関係者との会話において、日本における宗教的教育の欠落に突き当たりました。
「日本を表現する言葉は何か?」を考え、
1900年にアメリカ合衆国でBushido: The Soul of Japanを刊行したのです。

本書はセオドア・ルーズベルト、ジョン・F・ケネディ大統領など政治家のほか、ボーイスカウト創立者のロバート・ベーデン=パウエルなど、多くの海外の読者を得て、明治41年(1908年)に『武士道』として日本語訳を出版した、「逆輸入」なのです。

平和であり、一神教ではないが自然信仰はある・・・

これを海外にどのように伝えたらよいか?を考え、調べた末に、

「サムライスピリット」にその答えがあるとし、「武士道」の言葉になったのです。

なにがしかの「絶対的な教え」があるわけではなく、
基本は「不教の教」。

ひとりひとりがいかに生きるべきかを考え、行動する。

これが「サムライスピリット」の原点なのだと思います。

ただし、日本にとっては「当たり前」の考え方ではありますが、
現代は、その「当たり前」が忘れられつつあります。

もう一度再確認することが大切なのではないか?と感じています。

今回の動画は約2分10秒です。
「新渡戸稲造が武士道を書くに至った経緯」をお伝えしています。


 

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