武学と

「ティーチング」
「コーチング」
「カウンセリング」
「ファシリテーリング」

という言葉を紐づけしてみます。


それぞれの特徴について書いていきます。

まず最初に、

「ティーチング」
「コーチング」
「カウンセリング」
「ファシリテーリング」

の目的は共通です。


関わる人をより良い状態に導くこと

です。


なので、

どれが良いか?

の判断基準はありません。


関わる人の状態によって、

使うスキルが変わる、ということであったり、

組み合わせて使うことが必要となります。


1.ティーチング

(1)目的:相手に答えを教える
→知識や経験の少ない相手に、知識やルールやノウハウを教えます。

(2)考え方:答えは教える側が持っている

(3)大切な点
WHY?(なぜそれをやるのか、何のためにやるのか)
WHAT?(何をやるのか)
HOW?(具体的に、どのようにやるのか)

を具体的に教える。

(4)メリット
・知識や経験が少ない相手には効果的
・伝達手段が複数選べる(文字、音声、画像)

(5)デメリット
・教える側の知識や経験の範囲内でしか教えられない
・実行につながることが少ない
・自主性が育ちにくく、受け身になったり依存的な傾向が出やすい


2.コーチング

(1)目的:相手の内側から答えを引き出す
→効果的な質問を与えたり、対話によって「目標達成を支援する」コミュニケーションのテクニックです。

(2)考え方:答えはコーチングを受ける人の中にある

(3)大切な点
傾聴(自分の先入観は捨てて聴く)
質問(相手の視点を広げたり変えたりして、気づきをうながす)

を使って具体的に引き出す。

(4)メリット
・実行力がアップし、自主性・自立心を育てる
・コーチングする側の知識量・経験値の影響を受けにくい

(5)デメリット
・知識・経験が少ない相手には効果が出にくい
・コーチングする側のコミュニケーションスキルや自己コントロール力が大きく影響する
・コーチングスキルを身に付けるには時間がかかる


3.カウンセリング

(1)目的:相手の問題を相手自身で解決に導く
→扱うテーマは悩みや不安、問題の解消など、どちらかといえばネガティブであり、マイナス状態を「0(ゼロ)」に近づけていきます。

(2)考え方:自分で問題を解決する力を持っている
→内に抱えていることを言葉にできるよう傾聴し、頭の中や気持ちが整理できるようにガイドします。

(3)大切な点
傾聴(自分の先入観は捨てて聴く)
質問(相手の視点を広げたり変えたりして、気づきをうながす)

を使って具体的に引き出す。

(4)メリット
・意識を前向きにし、時として行動化を促す
・事象に対する見方を変えることができる

(5)デメリット
・現状の問題を聞くだけで楽になることもあれば、長い時間をかける必要がある場合も
・カウンセリングする側のコミュニケーションスキルや自己コントロール力が大きく影響する


4.ファシリテーリング(ファシリテーション)

(1)目的:チームの自律的問題解決
→グループ内のメンバー同士が意見を出し合い、ぶつかり合い、互いの違いを知ることで得られる「相互作用」により問題解決をしていきます。

(2)考え方:チームの相互作用で問題を解決できる
→議論に入ることなく、場の状態と推移を見守り、必要に応じて介入することで、安心かつ安全に話し合いのできる場をつくり、最大の成果を生み出すことを心得ることが重要となります。

(3)大切な点
場のデザインのスキル(場をつくり、つなげる)
対人関係のスキル(受け止め、引き出す)
構造化のスキル(かみ合わせ、整理する)
合意形成のスキル(まとめて、分かち合う)

を使って自律的に問題解決に向かわせます。

(4)メリット
・参加者・話し合いの当事者を主役にすることによる主体者意識の醸成
・意見の相違を歓迎することでの多視点化

(5)デメリット
・客観的立場に自分を置くことができないと、場が乱れる
・場の状態を把握し必要と感じた場に介入しないと、感情的議論で終わってしまう
・4つのスキルの中では、最も難易度が高い


上記の違いがあります。


最も難しいのは、

「ファシリテーションスキル」

であり、

「場から取り出す能力」

のことです。


ファシリテーションスキルを身に付けられると、

コーチングなどに応用することが可能となります。


武学オンライン講座では、

ファシリテーションスキルも自然に身に付いて行くように

コンテンツを構成しています。

「ある一定の型」

がありますので、

型に基づきながら、自分自身の状態を調整する方法をお伝えしています。

 

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