ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダーノ氏

2010年3月1日より2015年2月末まで

ウルグアイの第40代大統領を務め、

質素な暮らしから

「世界で最も貧しい大統領」としても知られています。


2012年「リオ+20」(リオ会議)

でのスピーチはご存知でしょうか?

主体的

であることの大切さを伝えてくれています。


ホセ・ムヒカ


私の中にある厳しい疑問を声に出させてください。

この会議で扱っていることは、
「持続可能な発展と世界の貧困をなくす」ことでした。

私たちの本音は何なのでしょうか?
現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

質問をさせてください。

ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車を
インド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか?
息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか?

同じ質問を別の言い方ですると・・・

西洋の富裕社会が持つ消費を
世界の70~80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?
可能ですか?
それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?

なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?

マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、
すなわち私たちが間違いなく
この無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。

マーケット経済がマーケット社会を造り、
このグローバリゼーションが世界のあちこちまで
原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか?

私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?
グローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?

このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で
「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?

どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?

我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではなく、
政治的な危機問題なのです。

現代は、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。
人類がこの消費社会にコントロールされているのです。

私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。
幸せになるためにこの地球にやってきたのです。

人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。
命よりも高価なものは存在しません。

ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、
高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。
消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く・多くしなくてはなりません。
消費が止まれば経済が麻痺し、
経済が麻痺すれば不況が現れるのです。

このハイパー消費を続けるためには
商品の寿命を縮め、
できるだけ多く売らなければなりません。
ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、
1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです。

そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。
人がもっと働くため、もっと売るために
「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。

悪循環の中にいるのにお氣づきでしょうか?
これはまぎれもなく政治問題ですし、
この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。

石器時代に戻れとは言っていません。
マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。
私の考え方では、これは政治問題です。

昔の賢明な方々、エピクロス、
セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています

貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。

国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう氣持ちで参加しています。
私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、
みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを理解して欲しいのです。

根本的な問題は私たちが実行している社会モデルなのです。
そして、今ここで見直さなければならないのは

私たちの生活スタイルだ

ということです。

私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。
私の国には300万人ほどの国民しかいません。
でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が私の国にはいます。
羊も800万から1000万頭ほどいます。

私の国は食べ物の輸出国です。
こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。

私の同志である労働者たちは、
8時間労働を成立させるために戦いました。
そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。
しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、
結局は以前よりも長時間働いています。

なぜか?

バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。
毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、
いつの間にか私のような老人になっているのです。
私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。

そして自分にこんな質問を投げかけます。
これが人類の運命なのか?

私の言っていることはとてもシンプルなものです。
発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。
発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。
愛情や人間関係、子どもを育てること、
友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。
これらをもたらすべきなのです。

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。
人類の幸福こそが環境の一番大切な要素である
ということを覚えておかなくてはなりません。

ありがとうございました。


正しさ

は、ひとりひとりが持ちます。

本当に大切なことは何か?

今見つめ直す時期なのではないかな?と思い、

シェアさせていただきました。


主体的に生きる

とはどのようなことなのでしょうか?

 

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